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犬耳LOG

その日の気分で選んだ本をゆる~く紹介 (時々、漫画)

様々な問題に果敢に立ち向かう広報官!『64』 横山秀夫

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こんにちは!

今日は、現在映画が絶賛公開中の『64』を紹介します。

映画を観た友人や家族の評判はなかなか上々なようです。

観に行きたいな~。

 


「64-ロクヨン- 前編/後編」 予告

 

64 / 横山秀夫 (文藝春秋

 

 

あらすじ

昭和64年に起きたD県警史上最悪の誘拐殺害事件を巡り、刑事部と警務部が全面戦争に突入。広報・三上は己の真を問われる。究極の警察小説!

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登場人物

警務部

  • 三上義信  ・・・ D県警察本部 警務部秘書課調査官〈広報官〉。
  • 諏訪    ・・・ 警務部秘書課係長。
  • 蔵前    ・・・ 警務部秘書課主任。
  • 美雲    ・・・ 警務部秘書課 最年少の婦警。
  • 赤間肇   ・・・ D県警警務部長。
  • 二渡真治  ・・・ D県警警務部警務課調査官。三上の同期。

刑事部

  • 松岡勝俊  ・・・ D県警捜査一課長部長。
  • 荒木田   ・・・ D県警刑事部長。

ロクヨン関係者

  • 雨宮翔子  ・・・  昭和64年1月5日に、何者かに攫われる。10日に市内の廃車置き場で遺体で発見される。当時7歳。
  • 雨宮芳夫  ・・・ 翔子の父親

マスコミ

  • 秋川    ・・・ 東洋新聞キャップ。29歳。D県警記者クラブのボス格。
  • 山科    ・・・ 全県タイムス暫定キャップ。

その他

  • 三上美那子 ・・・ 義信の妻。
  • 三上あゆみ ・・・ 義信の娘。失踪中。

 

感想

刑事ではなく、広報官

この作品の舞台はD県警。

主人公は、D県警の警務部広報官・三上。

この物語の面白いところは、東京ではなく、地方の県警。刑事ではなく、広報官が主人公。というところです。

この作品はD県警シリーズの第四作目だそうで、横山秀夫は刑事ではなく事務官を主人公に据えることの多い作家さんです。

花形の刑事ではなく事務官が主人公のミステリってなかなか珍しいですよね。

 

様々な問題に翻弄される主人公

この作品、三上がとにかくいろいろな問題に翻弄されます。

まず第一に、三上の娘・あゆみが現在失踪中なのだ。

全国の警察組織に協力を仰いでいるが未だ見つからない。

そして、その協力を人質にとられ、上司の警務部長の赤間の犬にならざるを得ない状況に追い込まれる三上。

それは元刑事で、異例の人事で広報官になった三上にとっては屈辱でしかない。

彼は元刑事という経験を活かし、新しい広報室・記者との関係を築き上げていた矢先の出来事であった。

赤間の言う通り、交通事故の加害者を匿名で発表した三上は、記者クラブの猛反発を受け、匿名問題に発展してしまう。

そして、D県警史上、最大の汚点・通称64(ロクヨン)という未解決事件の存在。

64とは、昭和64年のたったの7日間の間に起きた、少女誘拐殺人事件だ。

未だに未解決のこの事件は時効が迫っていた。

そして、警視庁長官がこの64の視察に来ることに決まった。

広報官として、その視察を成功させるために走り回る三上。

しかし、刑事部・警務部それぞれの不審な動きに疑問を抱く。

 

三上よく過労死しないな!と思いながら読んでおりました。

これだけの問題を抱えながら、しかも娘は失踪中だし、読んでいるだけで胃がきりきり。笑

かなりたくさん問題ありますが、読み進めていくとさらに増えていきます。

 

後半、ページを捲る手が止まらない

こんなに問題を盛り込んでまとまるの?大丈夫?と勝手に心配していましたが、

さすが横山秀夫ですね。

後半の畳みかけるような展開!

ページを捲る手が止まりませんでした。

最後、いろいろな謎が一本の線に繋がって行ったとき、鳥肌が立ちました。

そしていろいろな問題を解決していく三上の人間力に脱帽です。

熱い男、最高!

 

重厚だけど読み易い横山作品

警察組織の話なので、もちろん重厚感があり、それがまたこの作品の魅力でもあります。

しかし、重厚な作品は苦手という人もいるかと思います。

しかし横山作品、重厚な世界観を保ちながら読み易いという奇異な作品です。

警察小説をあまり読んだことがない人に胸をはってオススメできる作品です。

 

おわりに

様々な問題が組み込まれている本作。

著者が読者に伝えたい、という熱い想いがこもっているようでした。

 600ページ強という長編ですので読み応えも抜群です。

 

 

横山秀夫 <1957->

1957年東京生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業後、上毛新聞社に入社。12年間の記者生活を経てフリーライターとなる。91年『ルパンの消息』が第九回サントリーミステリー大賞佳作に選ばれる。98年『陰の季節』で第五回松本清張賞を受賞。2000年『動機』で第五十三回日本推理作家協会賞・短編部門を受賞する 。

 

 

読書目標の経過報告【7月】

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こんにちは!

以前、こんな記事を書きました☟

 

inumimilog.hatenablog.com

 

2016年の読書目標として、12/31までに100冊読書するという目標を掲げながら、

上記記事を書いた6/27時点で、たったの13冊しか読んでないという情けない実態を晒しました☟

 

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晒すことで読書へのモチベーションを上げようという自分キャンペーン。

1か月弱経った現在、果たしてその成果は!?

 

じゃーん!☟

 

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どやぁ!

…といってもこれだと分かりにくいですね!

 

では☟

 

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7月の記録を赤で囲ってみました。

なんとなんと、今月、18冊!!!!

ブログで晒すとこんなにもモチベーションが上がるとは驚きです。

引き続き、頑張って楽しんで読書していこうと思います♪

 

 

…それより皆さんお気づきでしょうか?

 

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漫画の99冊の衝撃。

いやいや、この99冊、7月に読んだ巻数ではないですよ?

今年、なぜか漫画をブクログに登録するのを忘れていたので、先日一気に登録したんです。

でもそれにしても。

それにしても、漫画読みすぎだよ!

99冊ってなんなの?あと1冊で目標クリアだよ!

このブログのサブテーマ、

その日の気分で選んだ本をゆる~く紹介(時々、漫画)なんですけど、

その日の気分で選んだ漫画をゆる~く紹介(時々、本)に変えた方がいいのかな…?

 

2010年直木賞受賞作 『小さいおうち』 中島京子

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こんにちは!

今日は山田洋治監督で映画化もした、「小さいおうち」を紹介します。

 

小さいおうち / 中島京子 (文春文庫)

 

 

あらすじ

昭和初期、女中奉公にでた少女タキは赤い屋根のモダンな家と若く美しい奥様を心から慕う。だが平穏な日々にやがて密かに“恋愛事件”の気配が漂いだす一方、戦争の影もまた刻々と迫りきて―。晩年のタキが記憶を綴ったノートが意外な形で現代へと継がれてゆく最終章が深い余韻を残す傑作。 『小さいおうち』中島京子 表紙裏より

 

登場人物

布宮タキ ・・・ 元女中。14歳から平井家で働いていた。

平井時子 ・・・ 前夫が事故死。恭一と女中のタキを伴って平井と再婚。

平井恭一 ・・・ 時子と前夫の息子。

平井   ・・・ 時子の二番目の夫。おもちゃメーカーの役員。

板倉正治 ・・・ 平井の部下。おもちゃデザイナー。

健史   ・・・ タキの大甥。

 

感想

2010年の直木賞受賞作

先日、2016年の直木賞芥川賞が決まりましたね!

まだこの二作品、読めていないのですが、過去の直木賞受賞作ということで、

今日は『小さいおうち』を紹介します。

 

女中タキの回顧録

この物語は、布宮タキというおばあちゃんが、若い頃女中として働いていた平井家での日々を回顧するという形式で進んでいきます。

昭和初期、タキは12歳の時に山形の貧しい農村から女中奉公のため東京に出てきた。

奉公先の平井家の時子奥様はタキと年齢も対して違わず、

非常に美しい女性であったのでタキは献身的にお仕えする。

平井家はおもちゃメーカー役員の旦那様と、時子奥様、連れ子の恭一坊ちゃまという家族構成。

一家は赤い文化住宅に住む非常に幸せな中流階級のご家族だった。

 

とある疑惑と戦争の影

そんな幸せな平井家であったが、ある日、旦那様が部下の板倉を家に連れてきたことで、少々雲行きが怪しくなってくる。

といっても気づいてたのはタキだけ。

時子奥様と板倉に疑惑を抱いたタキは、苦悩する。

そして追い打ちをかけるように戦争も激しさを増してゆく。

平井家の赤い文化住宅にも戦争の影が迫ってくる。

 

昭和初期のお話なので、当然戦争が絡んできます。

しかし戦時中も、銀座で洋食を食べたり、普通に市民が楽しく暮らしている様子が描かれていて、意外に思いました。

あとがきで作者が語っているのですが、私たちがイメージする戦時中というのは、

後半の戦局が追い詰められてきた最後の方のイメージであって、

それまではけっこう国民は普通に楽しく暮らしていたそうで・・・

なんだかとっても「リアル」を感じました。

 

最終章まで読んで

この物語、淡々とタキが平井家での女中奉公のエピソードを語っているので、

あるいは中には飽きてしまう人もいるかと思います。

(私はけっこう時代物が好きなので楽しめました。)

でも、あきらめないで!

悪いことはいわない、最終章まで読んで!

私が言いたいのは以上です。

最後まで読んだならなぜだかきっとわかるはず。

 

おわりに

今日は、直木賞のニュースを見て、この作品を思い出したので紹介しました。

この物語、他の人はどう読み解くのか気になります。

山田洋治監督の映画を実はまだ観ていないので、借りてこようかな。

 

 

 

官能的な文章で紡がれる 『雪国』 川端康成

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お疲れ様です!

今日は、川端康成の『雪国』を紹介します。

季節は夏ですが、冬の物語もまた一興ということで…

 

雪国 / 川端康成 (角川文庫)

 

 

あらすじ

頑なに無為徒食に生きて来た主人公島村は、半年ぶりに雪深い温泉町を訪ね、芸者になった駒子と再会し、「悲しいほど美しい声」の葉子と出会う。人の世の哀しさと美しさを描いて日本近代小説屈指の名作に数えられる、川端康成の代表作。『雪国』表紙裏より

 

登場人物

島村 ・・・ 東京の下町出身。親譲りの財産で無為徒食に暮らす。東京に妻子あり。

駒子 ・・・ 雪国の温泉町の芸者。

葉子 ・・・ 温泉町出身の娘。元看護士。行男の恋人。

行男 ・・・ 病人。結核を患い温泉町に帰郷する。

 

感想

有名な冒頭

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。 信号所に汽車が止まった。 『雪国』より

この有名な書き出しで始まる本作。

冒頭からすでに名作のかほりがぷんぷんしますね。

「夜の底が白くなった。」

美!の一言でございます。

これぞ声に出して読みたい日本語。

日本人に生まれたのに美しい日本語に触れないなんて、そんな勿体ないことは無いです。

川端康成の文章は本当に美しい。

またこの作品は川端がノーベル文学賞を受賞した際の審査対象になった作品でもあります。

 

主人公はニート

主人公の島村は、無為徒食に生きることを信条に生きている男。

無為徒食ってあまり聞かない言葉ですよね。

無為徒食とは、

  1. 何もしないで、ただ無駄に毎日を過ごすこと。意味もなく時間を費やすこと。▽「無為」は何もせず、人の手を用いないこと。「徒食」は働くこともせず、無駄に日を送ること。

    無為徒食の意味 - 四字熟語一覧 - goo辞書

     

…ん?無為徒食って現代で言うところのニートなのではないだろうか。

なんて贅沢なご身分!!!!

まあ島村にはニートという言葉はそぐわない。

どちらかというと高等遊民という言葉が似合う。

資産家で教養があり、東京に妻子がいるが、「雪国」の温泉宿に長期逗留できる身分ですからね。

そしてこの物語は、その「雪国」(新潟だそうです。)を舞台に描かれる、島村と芸者の駒子の男と女の物語です。

 

トンネルを境に分けられる現実と夢

冒頭の有名な一文に出てくる「トンネル」。

この「トンネル」がこの作品では重要な役割を果たしています。

島村にとって、妻子がいる東京は現実世界。

駒子のいる雪国が夢の世界。

それを繋ぐ、というか「分けて」いるのがこの「長いトンネル」。

島村にとってはこのトンネルがいわゆるスイッチ的な役割を果たしているわけです。

そういえば「千と千尋の神隠し」でも、千尋がトンネルを抜けて異世界に行っていましたね。

 

官能的な文章で紡がれる女性心理

川端康成の文章はとっても官能的。

男女の営みのシーンだって、全くもって直接的な表現はありません。

しかし直接的な表現をするよりよっぽど官能的なんです。

前に知人が、高校生の頃に川端文学にハマり、いつもドキドキして読んでいた、

と言っていたことを思い出します。

この話は簡単に言ってしまえば、島村と駒子の痴情の物語です。

正直、この島村には全く惹かれないし、絶対好きにならないタイプですが(だって不倫男だし)、

島村に惹かれている駒子の心情心理にはハッとするものがあります。

川端康成は駒子の内面を非常に緻密に描いていて、それをお得意の美しい文章で描いているものだから、とても惹き込まれてしまう。

後半に、島村のある言葉を駒子が聞き違えて(というか島村の本意とは異なる解釈をして)怒るというシーンがあるのですが、数年前に読んだときはなんで怒ったのかイマイチ理解できませんでした。

しかし最近再読した際、昔読んだ時よりは、少しは理解できたように感じました。

もうちょっと年を取った時に、自分がどういう風に感じるか、非常に楽しみです。

 

おわりに

今日は、名作中の名作、『雪国』を紹介しました。

エンターテイメント性の強い作品が巷に溢れている中、

たまには純文学に触れてみるのもいい刺激になります。

「美しい日本語」は、読むだけでとても豊かな気持ちになります。

 

 

川端康成 <1899-1972>

1899(明治32)年、大阪生れ。東京帝国大学国文学科卒業。
一高時代の1918(大正7)年の秋に初めて伊豆へ旅行、旅芸人の一行と知り合う。以降約10年間毎年、伊豆湯ヶ島湯本館に長期滞在する。菊池寛の了解を得て1921年、第六次「新思潮」を発刊。新感覚派作家として独自の文学を貫いた。1968(昭和43)年ノーベル文学賞受賞。1972年4月16日、逗子の仕事部屋でガス自殺を遂げた。著書に『伊豆の踊子』『雪国』『古都』『山の音』『眠れる美女』など多数。

 

叙述トリックの代表作。『ハサミ男』 殊能将之

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こんにちは!

今日は叙述トリックがすごいミステリの大傑作をご紹介します。

 私はこの作品を読んで、叙述トリックとは何かを認識しました。

 

ハサミ男 / 殊能将之 (講談社文庫)

 

 

あらすじ

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。 ハサミ男殊能将之 表紙裏より

 

登場人物

ハサミ男   ・・・ 主人公。26歳。ハサミを凶器に使う猟奇殺人鬼。マスコミに「ハサミ男」と呼ばれる。自殺志願者。

樽宮由紀子  ・・・ 葉桜学園高校2年生。ハサミ男の三番目のターゲットになるはずだったが…

小西美菜   ・・・ 埼玉の高校1年生。ハサミ男の第一の犠牲者。

松原雅世   ・・・ 東京都江戸川区の高校2年生。第二の犠牲者。

椿田亜矢子  ・・・ 樽宮由紀子の親友。

岡島     ・・・ 氷室川出版、部長。

磯部龍彦   ・・・ 目黒西署刑事課の刑事。27歳。ミステリ好き。

下川宗夫   ・・・ 目黒西署刑事課の刑事。巡査部長。あだ名は「長さん」。

村木晴彦   ・・・ 目黒西署刑事課の刑事。

堀之内靖治   ・・・ 警視庁科学捜査研究所犯罪心理分析官。キャリア組。

 

感想

叙述トリックとは?

そもそも叙述トリックとは何なのか?

叙述トリックとは、小説の特徴を巧みに生かし、読者をミスリードさせ騙す方法です。

著者が読者に直接仕掛けるトリックです。

本作は叙述トリックの定番中の定番。

私の場合、叙述トリックが仕掛けられていると知っていても騙されました。

私がアホだからじゃないですよ。この作品の力ですよ。たぶん。

 

主人公が猟奇殺人鬼

この作品の特徴的な要素としては、主人公が探偵や警察や無垢な市民ではなく、

猟奇殺人鬼という点です。

主人公は、今世間を騒がせている猟奇殺人鬼のハサミ男

なぜハサミ男と言われているかというと、被害者の首に必ずハサミを突き立てるからだ。

そしてターゲットはいつも美少女。

今まで2人の女子高生を殺したが、まだ捕まっていない。

ハサミ男は3番目のターゲットとして、樽宮由紀子に狙いを定めていた。

しかしハサミ男が殺す前に、彼女は何者かによって殺害されてしまう。

しかもハサミ男を模倣し、首にハサミが突き立てられていた。

ハサミ男は誰が樽宮由紀子を殺したのか、犯人捜しを始めた!

いわゆる探偵役が殺人犯っていうところが面白いです。

しかも自分の模倣犯を追う羽目になるわけです。

 

テンポの良い文章

主人公が殺人犯ということと、ハサミを突き立てる殺害方法ということで、

ちょっと感情移入できないんじゃないか、あるいはグロいのではと敬遠する人もいるかと思います。

しかし意外や意外、この作品すらすら~っと読めちゃいます。

それはハサミ男の内面の描写をとても丁寧に描いていることと、テンポのいい文章によるところが大きいです。

 

おわりに

今日は、叙述トリックとしては定番の作品を紹介しました。

叙述トリックの醍醐味をもれなく味わえる作品です。

ぜひ読んでみて下さい。

 

 

 

 ♦殊能将之 <1964-2013>

1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年『ハサミ男』で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー。他著書に『美濃牛』『黒い仏』『鏡の中は日曜日』など。2013年2月、逝去。

 

 

 

 

【漫画】 現在買っている漫画を公開します。(2016年7月18日現在)

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こんにちは!

今日は、現在進行形で購入している漫画を公開します♪

自分の備忘録も兼ねております。

完全なる私事です!!

1巻の発売日が古い順で紹介します。

完結済の漫画は含みません。

 

7SEEDS(1)~(31)

 

 

あらすじ

ごちそうを食べて自分の部屋で寝たはず…だが目覚めると、ナツは荒れ狂う海の上にいた。どうして自分がここにいるのかわからない。やがて流れ着いた無人島。生きるための過酷な冒険が始まった!!

7SEEDS 1 フラワーコミックス | 田村 由美 | 本 | Amazon.co.jp

 

『BASARA』で有名な田村由美の作品。

これは去年の夏頃、義兄から28巻まで借りて、

あまりの面白さに仕事中も続きが気になりすぎて業務に支障をきたすほどハマった漫画です。

28巻以降は自分で購入しています。

少女漫画とは思えない、壮大なSF超大作です。

男性が読んでも面白い作品!(義兄談)

 

海街diary (1)~(7)

 

 あらすじ

男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報(ふほう)が届いた。母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!

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映画化したのでかなり認知度が上がった作品です。

鎌倉を舞台にした、4姉妹のお話。

毎回泣かせて来る漫画です。

読むと鎌倉に行きたくなる。力餅食べたい…

 

聖☆おにいさん (1)~(12)

 

 あらすじ

ブッダとイエスのぬくぬくコメディ。“笑い”でも世界を救う!聖人in立川。目覚めた人ブッダ、神の子・イエス。世紀末を無事に越えた2人は、東京・立川でアパートをシェアし、下界でバカンスを過ごしていた。近所のおばちゃんのように細かいお金を気にするブッダ。衝動買いが多いイエス。そんな“最聖”コンビの立川デイズ。

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大学時代、友人に勧められ出会った作品。

ゆるい。とにかくゆるいギャグ漫画。

ぷっと笑えてほっこりする、そんな癒し系漫画です。

この漫画を読んで以来、お寺で仏さまを見ると、ブッダのことを思い出してしまう。

 

3月のライオン (1)~(12)

 

あらすじ

主人公は、東京の下町に一人で暮らす、17歳のプロの将棋の棋士=桐山零。しかし、彼は幼い頃、事故で家族を失い、深い孤独を抱えた少年だった。そんな彼の前に現れたのは、あかり・ひなた・モモの3姉妹。彼女たちと接するうちに零は…。様々な人間が、何かを取り戻していく優しい物語です。3月のライオン(1)』表紙裏より 

 

ハチクロ』で有名な羽海野チカの作品。

ハチクロ』も全巻持っていますが(@実家)、この作品は前作とはかなり毛色の異なります。

かなり本格的な将棋漫画です。

そしてかなり重厚なドラマ。

それを包み込む羽海野チカの表現力。

この漫画もいつも泣かせて来るんですよね。

今秋のアニメ化、来年の映画化も楽しみ!!

 

ちはやふる (1)~(32)

 

あらすじ

 まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早。
そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新。大人しくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。
まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー、いよいよ開幕!!

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 つい最近、映画化していた本作。

これはもうスポーツ漫画といってもいいでしょう!

登場人物がかるたにかける想いがとにかく熱い!

少女漫画ですが、恋愛要素もかなり巻数いってからじゃないと出てきません。

男性が読んでも面白い作品!(夫談)

31巻、32巻でウルウルした読者は多いと思うな。

 

進撃の巨人  (1)~(19)

 

 

あらすじ

 巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。 

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言わずもがな。

とにかく面白い。

夫婦で読んでおります。

 

王国の子 (1)~(6)

 

あらすじ

ある国に息づく残酷なしきたり。それは“影武者として生きること――”。場末の芝居小屋で役者をしていた少年・ロバートは、王位継承権をもつ王女・エリザベスの影武者として声をかけられる。“絶対生きて帰ってやる――”回り始めた運命の輪に、ロバートは飲み込まれてしまうのか?偽り、罠、憎しみ。欲望に満ちた人間関係を描く、待望の第1巻。

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 フィクション歴史漫画。

18世紀のイギリス王室を舞台にしている漫画。

過去記事に詳細を書いているのでよかったら読んでください☆

 

inumimilog.hatenablog.com

 

高台家の人々 (1)~(5)

  

あらすじ

妄想が趣味の地味系女子・平野木絵はニューヨーク支社からやって来た超イケメン社員・高台光正に突然食事に誘われ、驚く。実は光正には、ある特殊な能力が! それは光正の妹と弟にも── ヒットメーカー森本梢子が放つ不可思議ラブ・コメディ! Amazon CAPTCHA

 

 『ごくせん』の森本梢子が描くラブコメディ。

シュールな笑いが好きな方にオススメ!!

最近、斎藤工綾瀬はるかで映画化しました。観ていないけれども。

 

inumimilog.hatenablog.com

 

ダンジョン飯 (1)~(2)

 

あらすじ

ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」スライム、バジリスクミミック、そしてドラゴン!! 襲い来る凶暴なモンスタ を食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!! Amazon CAPTCHA

 

 全く新しいRPGグルメ漫画

絶対作れないレシピ付き!笑

 

inumimilog.hatenablog.com

 

ファイアパンチ(1)

 

 

あらすじ

『氷の魔女』によって世界は雪と飢餓と狂気に覆われ、凍えた民は炎を求めた──。再生能力の祝福を持つ少年アグニと妹のルナ、身寄りのない兄妹を待ち受ける非情な運命とは…!? 衝戟のダークファンタジー、開幕!!

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ダークファンタジー!

なかなかエグいシーンが満載ですが、ストーリーが面白いので全然読めちゃいます。

今後のストーリー展開が気になる!

 

inumimilog.hatenablog.com

 

おわりに

 いや~自分で買っている漫画、全部で10作品もあったんだ~!!!

感覚的には5~6作品くらいだと思い込んでいたので、驚いています。

こうやってまとめてみると、ザ☆王道少女漫画が全くないことが分かる。

昔より少年漫画の割合が増えている気がします。

これからも新しく購入するたびに更新していこうと思います!

私事にお付き合いいただきありがとうございました。

 

学園ミステリの決定版!『六番目の小夜子』 恩田陸 

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こんにちは!

 今日は、学校を舞台にした学園ミステリを紹介します!恩田陸のデビュー作です。

リアルタイムでこの小説が原作のNHKのドラマ、見ていたな~。

 


ドラマ 六番目の小夜子 第01話「なぞの転校生」 mp4

 

原作とはキャラ設定やストーリーが違っていたりするんですけど、

ドラマはドラマで面白かったな。同世代の夫に聞いたら、やっぱり見てたらしい。笑

今思えばキャストも鈴木杏栗山千明山田孝之と豪華ですね!

 

六番目の小夜子 / 恩田陸 (新潮文庫

 

六番目の小夜子 (新潮文庫)

 

あらすじ

津村沙世子――とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包み込んだ、伝説のデビュー作。 六番目の小夜子恩田陸 より引用

 

 登場人物

  • 花宮雅子  ・・・ 高校三年生。十組。バスケ部。静かでおっとり。
  • 唐沢由紀夫 ・・・ 同じく三年十組。バスケ部。明るい。カンが良い。
  • 関根秋   ・・・ 三年十組。写真部。端正な顔・スポーツ万能・成績優秀。
  • 津村沙世子 ・・・ 三年十組に転校してきた謎の成績優秀な美少女。雅子と仲良くなる。
  • 加藤彰彦  ・・・ 三年十組。ガリ勉。
  • 沢木容子  ・・・ 三年十組。バスケ部。パワフルで明るい性格。
  • 設楽正浩  ・・・ 文化祭実行委員長。
  • 黒川先生  ・・・ 三年十組の担任。飄々とした雰囲気の日本史教師。

 

3年に一度選ばれる「サヨコ」とは

とある地方の、県でも一、二を争う進学校。

その高校では「サヨコ」と呼ばれるゲームが十数年続いていた。

「サヨコ」は、三年に一度、前のサヨコから指名され、鍵を渡される。

指名された生徒は、誰にも自分が「サヨコ」だと知られてはいけない。

今年の「サヨコ」をやるなら、意思表示として始業式の日に自分の教室に赤い花を飾らなくてはいけない。

 そして六番目のサヨコの年に当たる今年、雅子のクラスの三年十組の教壇に、大輪の赤いバラが飾られた。

「サヨコが出た」

と微かにささやく声、ざわめく教室。

表立って騒がれないが、生徒のほとんどが「サヨコ」の噂を何かしら耳にしていた。

果たして今年の「サヨコ」は誰なのか?

 

謎の転校生・津村沙世子

 新学期初日、赤いバラが三年十組に飾られた日、神戸から転校生がやってきた。

神戸の超進学校から転校してきた美少女は、津村沙世子と名乗った。

奇しくも「サヨコ」と同じ名前の彼女は、成績優秀・眉目秀麗・スポーツ万能な活発な少女。

良く出来すぎたその転校生に、由紀夫と秋は疑念を抱く。

果たして「津村沙世子」は何者なのか?

 

学校という閉鎖的な空間

 学校という閉鎖的な空間を効果的に利用したとても引き込まれる作品です。

あの独特な空間、実際自分がその中にいるとなかなか気付かないものです。

しかし卒業して大人になってみると、あの空間がいかに特殊でかけがえのない、そしてある意味恐ろしいものだったか突然理解できるようになります。

恩田陸は、そういった閉じられた空間の中の群像心理を上手に描く作家さんです。

六番目の小夜子』を読むと、忘れていた高校時代の出来事をふっと思い出したりして、とても懐かしい気持ちになります。

 

青春とミステリとホラー

 この物語、小夜子の謎が一番のフォーカスポイントですが、同時に瑞々しい青春も楽しめます。

また、小夜子の伝統って、学校の七不思議を連想させるところがあります。

この本、夜読んでると結構怖いんですよ。

自分の学校の怪談話を思い出して、ぞくぞくしちゃいます。

 

おわりに

今日は学園ミステリを紹介しました。

閉じられた空間で繰り広げられる事件の数々、読みだしたら止まらないと思います。

「サヨコ」とはいったい何なのか?読んでみて下さい。

 

 

恩田陸 <1964->

1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。
1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。
ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ネバーランド』『木曜組曲』『チョコレートコスモス』『きのうの世界』などがある。

 

 

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