のんのんばあとオレ / 水木しげる 夏休みといえばゲゲゲの鬼太郎。
こんにちは!そしてご無沙汰です!
12日ぶりの投稿でございます。。。
GWはほぼ家に居らず、
帰宅してからはしつこい風邪を引き昨日まで寝込んでいました。
大人になってからの39度は厳しいものがありますね。
もうダメかもしんない…とか本気で思っていましたが、
無事完治しましたので今日からまた本の紹介をしていきたいと思います!
本日は、GWの島根旅行の帰りに寄った鳥取の境港市の水木しげる記念館で
思わず購入した漫画をご紹介します!
のんのんばあとオレ / 水木しげる (講談社漫画文庫)
あらすじ
昭和初期、著者が生まれ育った鳥取県境港ののどかな生活のなかでくりひろげられるさまざまな事件の数々……。
そして、妖怪に魅せられるきっかけとなった‟のんのんばあ”を通して描かれる著者の、原体験ともいえる少年時代のあまくせつない思い出と摩訶不思議な世界ーー。1992年、同名のNHKドラマにて文化庁芸術作品賞に輝いた自伝オリジナルコミック。 (『のんのんばあとオレ』水木しげる著より引用)
感想
私、夏休みといえばゲゲゲの鬼太郎の再放送で育った世代です。
一番好きなキャラは目玉おやじです。すごくかわいい。
猫むすめもやきもちやきでかわいい。
2000年代も新しい鬼太郎のアニメやっていましたね~
かなり鬼太郎がイケメンになっていてびっくりしました。
何世代も語り継がれる国民的アニメですね。
私NHKの朝ドラは観ていなかったので著者自身のことは全く知りませんでしたが、
記念館で水木しげるの人生を知り、この「のんのんばあ」がいなかったら、
ゲゲゲの鬼太郎は生まれなかったと知りました。
この「のんのんばあ」という人は実在する人で、
実際に水木しげるが小さい時に家に来ていたお手伝いのおばあさんだそうです。
水木少年に妖怪について教えたのはこの「のんのんばあ」だそうで、
水木少年とのんのんばあの思い出を描いたのが本書です。
本書で私が一番心に残った、「のんのんばあ」のことばを紹介します。
「人の心はなあいろんな魂が宿るけん成長するんだよ」(『のんのんばあとオレ』p202より引用)
このことばは、仲良くしていた病床の美少女千草が逝ってしまい、
落ち込む水木少年にのんのんばあが掛けた言葉です。
水木少年の心が重く落ち込んでいるのは、
亡くなった千草の魂が心に宿ったからなんだとのんのんばあは言います。
いろいろな魂が宿るーいろいろな生と死を経験して人は成長する。
のんのんばあは私たちが忘れかけている、
古来から伝わる日本人の思想を受け継いでいるのだなと思います。
八百万の神様や妖怪。
日々日常に追われていると、そんなものいるわけがないと思ってしまいますが、
「そんなのもいるのかもしれない」
と思うだけで、心に余裕が生まれてくるような気がします。
のんのんばあの教えは、あなたの心に少しだけ余裕をくれるかもしれません。
妖怪に癒されたい人は、ぜひ「のんのんばあとオレ」読んでみてください。