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元図書館司書の読書日記。不定期更新。

そして誰もいなくなった / アガサ・クリスティー ミステリ入門に最適の一冊

こんにちは!

みなさん、ミステリって普段読みますか?

私は大好きです。ドロドロならドロドロなほど好きなタイプです。

(昔からの因習が根強く残った村で起こる殺人事件とか…時代設定が昭和初期~戦後くらいだと尚良し。)

と、 私の好みは置いといて…

もしあまりミステリ読まないな~っていう人がいたらぜひオススメしたいのが

今日紹介するこの本です!

 

そして誰もいなくなった / アガサ・クリスティー (早川書房) 

 

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

あらすじ

 

その孤島に招き寄せられたのは、互いに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く……そして不気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。 「そして誰もいなくなったアガサ・クリスティーより引用

 

感想

 

この本、ミステリ好きでなくとも一度は聞いたことがあるはずです。 

名作中の名作。作者はミステリの女王、アガサ・クリスティーです。

とても有名な作品ですが、意外と読んだことがないよという人も多いのでは?

それもそのはず、出版年が1939年、日本だと昭和14年のそこそこ古い作品です。

しかしこの本にはいまだ色あせることがない面白さがあるんです。

そんな昔の本、読みにくいのでは?と思うかもしれませんが、

今は新訳が出ていますので、そんなこと全然ありません。

ちなみに私は青木久恵訳のものを読みました。

 

この「そして誰もいなくなった」は、いわゆるクローズド・サークル&童謡殺人(見立て殺人)の代表作です。

 

ちょっとここでミステリ用語を解説!

 

クローズド・サークル

クローズド・サークル(closed circle)とは、何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指す。

過去の代表例から、「吹雪の山荘もの」「嵐の孤島もの[1]」の様にも呼ばれる。クローズド・サークルは「密室もの」ではあるが、部屋・家といった狭い舞台ではなく、災害にあった孤島・雪山などの「広義の密室」を舞台にした作品の場合を指すことが多い。

クローズド・サークル - Wikipedia

 見立て殺人

見立て殺人(みたてさつじん)とはあるものに見立てて事件が装飾された殺人のこと。殺人が絡まないものも含めて単に「見立て」とも言い、推理小説におけるテーマの1つである。

見立てる対象によって「童謡殺人」「筋書き殺人」などとも呼ばれる。

見立て殺人 - Wikipedia

 

ザ・ミステリーですね~

定番過ぎ!と思うかもしれません。

それもそのはずで、巷にはこの「そして誰もいなくなった」に影響を受けている作品がうじゃうじゃあるからです。

有名なところでいうと、横溝正史の「悪魔の手毬歌」とか、綾辻行人の「十角館の殺人」とか金田一少年とか影響を受けているそうです。

ミステリの古典ですね。

この本に関しては、ぜひ前述のあらすじ以上の知識を持たずに読んで欲しい。

紹介すると言っておきながら申し訳ないのですが、今回はここまでといたします。

 

ミステリ入門には最適の一冊ですので、ぜひ読んで、ミステリファンになっていただきたいです。

 

そして、この「そして誰もいなくなった」を読んだ方、あるいは既読の方。

次にぜひ読んでほしいのが、綾辻行人の「十角館の殺人」です。

というわけで、次回はこの十角館の殺人」をご紹介します。

それではまた!

 

 

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 

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