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犬耳LOG

その日の気分で選んだ本をゆる~く紹介 (時々、漫画)

ルーヴルの名画はなぜこんなに面白いのか / 井出洋一郎 名作絵画に秘められた謎に迫る

こんにちは!

ちょっと前に上野の東京都美術館で開催された伊東若冲展が話題になっていましたね。

連日行列なんてニュースで報道されていました。

私も関東圏在住だったら絶対行ったんですけど…

芸術に造詣が深い訳でもないのですが、

美術館や博物館とか割と好きでたまに行ったりします。

 

ところで、一つ質問です。

世界中で一番有名な美術館は?と問われたらどこの美術館を答えますか?

 

…やはりルーヴル美術館じゃないでしょうか。ですよね?(無理やり)

人によって答えは違うと思いますが、ある程度芸術が好きな方でしたら、

ルーヴルは一度は行ってみたい美術館ではないでしょうか。

とはいっても、フランスのパリまではなかなか行けない。

今日は、そんなルーブル美術館に行った気になれる1冊を紹介します。

 

ルーヴルの名画はなぜこんなに面白いのか / 井出洋一郎 (中経の文庫)

 

 

あらすじ

 

本書は、ルーヴル美術館のドゥノン翼→リシュリュー翼→シュリ―翼とできるだけ展示順序にそって構成。章立て通りに歩いて巡り会う数々の名作・傑作が、軽妙洒脱な解説によって何倍にも楽しむことができるようになっています。さらに、ルーヴルの歴史や建築、おみやげ、カフェなどのコラムも充実、ルーヴル 美術館の魅力を十二分にご堪能ください。

『ルーヴルの名画はなぜこんなに面白いのか』井出洋一郎 より引用

 

感想

 

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この本は、1年半くらい前パリに新婚旅行に行った際、

ルーヴル美術館も日程に入れていた為、

行く前の予習用のガイドブックとしてちょうどいいかなと思い購入しました。

(それにしてもルーヴルの外観の写真、上の微妙なものしかなかった…)

 

パリに向かっている飛行機の中で本書を読みました。

コチラの本、全てカラーで写真も豊富。

内容はガイドブックのような作りなのに、文庫本サイズなので持ち運びも便利。

専門用語も少なく、コラムのような軽快な語り口調なので、美術に詳しくなくてもスッと読むことができます。

書内の絵画の紹介順番も、ルーヴルの展示順番に沿って構成されているため、

非常に分かりやすい。

上の写真からだと分かりにくいかもしれませんが、

ルーヴルはあの有名なピラミッドを中心にコの字型の建造物ですので、

行ったり来たりすると大変な移動距離になります。

この展示順の構成がいかに親切なものなのか、行ってみて初めて実感しました。

また、3時間コース、6時間コースとあって、自分の滞在可能時間によってチョイスできるのもまた魅力です。

 

このようなかんじでガイドブックの構成になっている為、

例えルーヴルに行かなくても、読むだけで実際に行ったような臨場感が味わえます。

 

では、本書の中から一つの絵画にまつわる逸話を紹介したいと思います。

 

「ガブリエル・デストレとその姉妹ビヤール侯爵夫人とみなされる肖像」(1594年頃) 作者不明

 

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こちらは作者の井出先生もお気に入りの一枚。

有名な作品なのに作者不明。

パッと見だと綺麗な女のひとが2人いるなってかんじですけど、

よく見ると、この2人なんか変なことしています。

向かって左側の女性が右側の女性の乳首をつまみ、

右側の人は手に指輪のようなものを持っているのがわかると思います。

? 

この絵、何が言いたいの?

本書によると、通説では右の金髪美女がフランス王アンリ4世の愛人・ガブリエル、

左の茶髪美女はその妹でビヤール侯爵夫人だそうです。

なんと実在の人物だったんですね。

そして、この絵が何を表しているかというと、

二人はガブリエルが王の初子を懐妊したアレゴリー(寓意)として妹が姉の乳首をつまみ、姉が婚約指輪を見せびらかすという行為をし、奥の部屋の侍女が生まれてくる幼児の産着を編んでいる、と理解され、世継ぎを巡る当時の宮廷政治の寓意と考えられてきました。p187-189より引用

 え!これ当時の政治をほのめかしてるの?!

宮廷の政治とかそういうことを比喩しているなんて考えも及びませんでした。

しかもこのガブリエルは、この絵の5年後、国王の4人目の子供を身ごもりながらも、

28歳で急死。毒殺なのではと疑われたそうです。

…ドロドロです。でも面白い!

きっと本書を読まず、この絵を初見で見ただけだったら、

え?何?どういう意味?…まあいっか!って感じで素通りしていたと思います。

知るのと知らないのでは大違い。

絵画には様々なストーリーがあるんですね。

今まで何気なく鑑賞してきた絵画も、もっと背景を掘り下げて鑑賞してみたいと思いました。

 

ルーヴルに行く予定のある方も、無い方も、

本書を読んでぜひめくるめくアートの世界へ一歩足を踏み入れてみてください!

 

ところで余談ですが、パリ旅行から帰ってきてから

この本はそのまま本棚にしまっていました。

今日記事を書くために久しぶりに開いてみたら、

カフェのページにしっかりしおりが挟んでありました…

花より団子。

なんだか自分にがっかりした瞬間でした。

とまあこんな私ですが、今日も長々とお付き合いいただきありがとうございました。

 

ではまた明日~♪

 

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