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犬耳LOG

その日の気分で選んだ本をゆる~く紹介 (時々、漫画)

大人に読んでほしいファンタジー 『九年目の魔法』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

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こんにちは!

今日は、大人に読んでほしいファンタジー作品を紹介します。

 

九年目の魔法 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ (創元推理文庫

 

九年目の魔法 上 (Sogen bookland)

 

あらすじ

なにか、おかしい。壁にかかった懐かしいこの写真も、愛読してたベッドの上のこの本も、覚えてるのとは違ってる。 まるで記憶が二重になってるみたい。そう、ことの起こりは確か十歳のとき。大きな屋敷にまぎれこんだら葬式をやってて、そこでリンさんていう男の人に出会って、それから、なにかとても恐ろしいことが……少女の成長と愛を描く魔法譚。

『九年目の魔法』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 表紙裏より

 

感想

 私の大好きな児童文学作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

ジブリ映画のハウルの動く城の原作の著者です。

しかし今日はハウルではなく、彼女の作品の中で私が一番好きな作品を紹介します!

 

ストーリー

 主人公・ポーリィは19歳。舞台は現代のイギリス。

大学の新学期が始まるので、祖母の家に滞在していたポーリィは荷造りをしていた。

そしてベッドの上にかかっている「火と毒草」という写真を見上げて、

奇妙な違和感を感じる。

あれ?この写真ってこんな風だっただろうか。

 ポーリィは荷造りに飽きて、2年ほど前に購入した「忘れられた時代」という短編集を再読していた。

しかし奇妙だ。2年前に買ったときは、こんなタイトルではなかったはずだ。

それに、「火と毒草」という話が収録されていたはずなのに見当たらない。

それどころかこの本で読んだはずの話の半数が収録されていない。

しかし今収められているらしい短編は全部読んだ記憶がある。

夢を見ていたのだろうか?

どうやら記憶が2重になっていることに気づいたポーリィ。

彼女が本当のような夢を見るのはしょっちゅうだった。

しかし夢の割にはもう一つの記憶はぞっとするほどリアルだ。

こんな風に記憶が2重になる前のことを思い出そうと、

ポーリィは10歳の時の記憶を回想し始める。

はたしてこの2重の記憶の正体は何なのか?

ポーリィは思い出すことができるのだろうか。

 

 

大人に読んでほしいラブストーリー

 それにしても、この本の邦題は素敵だ。

原題は、「火と毒草(Fire and Hemloc)」というのですが、

私はこの邦題のほうが好きです。

この物語はポーリィの10歳から19歳の9年間のお話です。

そして、ファンタジーの女王・ジョーンズの作品なので、

当然魔法が出てきます。ファンタジー作品です。

ポーリィは10歳の時に、偶然迷い込んだ不思議な葬式でリンさんという男の人に出会います。

リンさんはポーリィの空想話に付き合ってくれ、二人は仲良くなります。

しかしその葬式にポーリィが紛れ込んだことで、リンさんの運命が変わっていきます。

そしてポーリィにも魔法が降りかかってきます。

この二人を軸に物語は展開するのですが、これは児童文学というよりかは、

大人向けのファンタジーという印象です。

ひとりの少女の成長と冒険、愛の物語です。

 

ミステリ要素も入ってます

 この物語、結構伏線が張られています。

そして、一度読んだだけでは分からなかったりします。

再読してみて気が付いた伏線もありました。

意外と難かしい。難しいけど面白い。

特に最終章はジェットコースターのようにすべての謎が解けていきます。

 

本読みの琴線に触れる名言

話の中で、リンさんとポーリィは手紙のやり取りをしているのですが、

あるクリスマスの日、リンさんがポーリィに数冊の本を贈ってきます。

その中に入っていた手紙の一文が素敵だったので紹介します。

 

どんな人もこれを読まずに育ってはいけない、と本屋が教えてくれたものばかりです。 『九年目の魔法』p118

 

素敵です。

因みに入っていた本は、「オズの魔法使い」「砂の妖精」「ライオンと魔女」…そのほか合計で13冊。

さすがは児童文学の聖地、イギリスです。

 

おわりに

今日は、ファンタジー小説を紹介しました。

少女の成長を通した壮大な9年の愛の物語、ぜひ読んでみて下さい。

 

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