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犬耳LOG

その日の気分で選んだ本をゆる~く紹介 (時々、漫画)

叙述トリックの代表作。『ハサミ男』 殊能将之

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こんにちは!

今日は叙述トリックがすごいミステリの大傑作をご紹介します。

 私はこの作品を読んで、叙述トリックとは何かを認識しました。

 

ハサミ男 / 殊能将之 (講談社文庫)

 

 

あらすじ

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。 ハサミ男殊能将之 表紙裏より

 

登場人物

ハサミ男   ・・・ 主人公。26歳。ハサミを凶器に使う猟奇殺人鬼。マスコミに「ハサミ男」と呼ばれる。自殺志願者。

樽宮由紀子  ・・・ 葉桜学園高校2年生。ハサミ男の三番目のターゲットになるはずだったが…

小西美菜   ・・・ 埼玉の高校1年生。ハサミ男の第一の犠牲者。

松原雅世   ・・・ 東京都江戸川区の高校2年生。第二の犠牲者。

椿田亜矢子  ・・・ 樽宮由紀子の親友。

岡島     ・・・ 氷室川出版、部長。

磯部龍彦   ・・・ 目黒西署刑事課の刑事。27歳。ミステリ好き。

下川宗夫   ・・・ 目黒西署刑事課の刑事。巡査部長。あだ名は「長さん」。

村木晴彦   ・・・ 目黒西署刑事課の刑事。

堀之内靖治   ・・・ 警視庁科学捜査研究所犯罪心理分析官。キャリア組。

 

感想

叙述トリックとは?

そもそも叙述トリックとは何なのか?

叙述トリックとは、小説の特徴を巧みに生かし、読者をミスリードさせ騙す方法です。

著者が読者に直接仕掛けるトリックです。

本作は叙述トリックの定番中の定番。

私の場合、叙述トリックが仕掛けられていると知っていても騙されました。

私がアホだからじゃないですよ。この作品の力ですよ。たぶん。

 

主人公が猟奇殺人鬼

この作品の特徴的な要素としては、主人公が探偵や警察や無垢な市民ではなく、

猟奇殺人鬼という点です。

主人公は、今世間を騒がせている猟奇殺人鬼のハサミ男

なぜハサミ男と言われているかというと、被害者の首に必ずハサミを突き立てるからだ。

そしてターゲットはいつも美少女。

今まで2人の女子高生を殺したが、まだ捕まっていない。

ハサミ男は3番目のターゲットとして、樽宮由紀子に狙いを定めていた。

しかしハサミ男が殺す前に、彼女は何者かによって殺害されてしまう。

しかもハサミ男を模倣し、首にハサミが突き立てられていた。

ハサミ男は誰が樽宮由紀子を殺したのか、犯人捜しを始めた!

いわゆる探偵役が殺人犯っていうところが面白いです。

しかも自分の模倣犯を追う羽目になるわけです。

 

テンポの良い文章

主人公が殺人犯ということと、ハサミを突き立てる殺害方法ということで、

ちょっと感情移入できないんじゃないか、あるいはグロいのではと敬遠する人もいるかと思います。

しかし意外や意外、この作品すらすら~っと読めちゃいます。

それはハサミ男の内面の描写をとても丁寧に描いていることと、テンポのいい文章によるところが大きいです。

 

おわりに

今日は、叙述トリックとしては定番の作品を紹介しました。

叙述トリックの醍醐味をもれなく味わえる作品です。

ぜひ読んでみて下さい。

 

 

 

 ♦殊能将之 <1964-2013>

1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年『ハサミ男』で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー。他著書に『美濃牛』『黒い仏』『鏡の中は日曜日』など。2013年2月、逝去。

 

 

 

 

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