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犬耳LOG

その日の気分で選んだ本をゆる~く紹介 (時々、漫画)

「今」こそ読んでほしい2015年本屋大賞受賞作!『鹿の王』 上橋菜穂子

ファンタジー 本屋大賞 日本人作家 【う】

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こんにちは!

お久しぶりです。旅行から帰って参りました。

旅行記は後々…

 

今日は2015年本屋大賞を受賞した『鹿の王』を紹介します。

日本のファンタジーはここまで来たか!と嬉しくなる作品です。

(偉そうで相済みません。。。)

 

鹿の王 / 上橋菜穂子 (角川書店) 

 

 

あらすじ

強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!?厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる―。

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登場人物

ヴァン   ・・・ 物語の主人公。<独角>の頭として東乎瑠を相手に戦ったが敗れ、アカファ岩塩鉱で奴隷となっている。

ユナ    ・・・ 岩塩鉱でヴァンが拾った元気のいい幼子。

トマ    ・・・ オキに住む青年。怪我をして動けなかったところをヴァンに助けられる。

オゥマ   ・・・ トマの父。

季耶    ・・・ トマの母。東乎瑠から移住させられてオキに来た。

ホッサル  ・・・ 物語のもうひとりの主人公。天才的な医術師。

マコウカン ・・・ ホッサルの従者。

ミラル   ・・・ ホッサルの助手。

アカファ王 ・・・ 東乎瑠に征服されたアカファの王。東乎瑠に服従を誓っている。

スルミナ  ・・・ アカファ王の姪で、東乎瑠の有力者・与多瑠の妻。

マルジ   ・・・ 跡追い狩人の頭。

サエ    ・・・ マルジの娘。跡追い狩人の中でも素晴らしい腕を持つ女性。

那多瑠   ・・・ 東乎瑠帝国の皇帝。

王幡侯   ・・・ 東乎瑠帝国アカファ領主。ホッサルの治療で命を救われたことがある。

迂多瑠   ・・・ 王幡侯の長男。傲慢で強引な男。

与多瑠   ・・・ 王幡侯の次男。

 

『鹿の王』より

 

感想

2人の主人公

 

この物語は、アカファ王国という架空の国を舞台にしています。

主人公はそれぞれバックグラウンドの違う二人の男。

まず一人目・ヴァン。この物語はまず、このヴァンが奴隷としてアカファ岩塩鉱で酷使されているシーンから始まります。

ヴァンはアカファ王国を支配している東乎瑠を相手に戦ったが敗れ、過酷な岩塩鉱で奴隷として働かされていた。

そんなある日、この岩塩鉱を犬たちが襲い、奴隷たちは鎖に繋がれている為逃げることもできず、全員噛まれてしまう。

そして岩塩鉱に病が発生する。

ヴァンも噛まれたため病を発症し意識を失ったが、目が覚める。

そして岩塩鉱の惨状を目の当たりにする。

なんとヴァン以外の人々(見張り役も)が死に絶えていたのだ。

なんとか岩塩鉱から地上に這い出たヴァンは、自分の他に唯一生き残った赤ん坊を発見する。

この赤ん坊を見捨てることが出来なかったヴァンは、赤ん坊を連れて逃走した…

 

そして二人目・ホッサル。

彼は天才的な医術師。

東乎瑠のアカファ王藩侯(領主)に一目置かれている医者だ。

彼は岩塩鉱で広がった病の究明のため、現地に調査に赴く。

そしてこの病は、昔自分の祖国オタワル王国を滅ぼした「黒狼熱」ではないかと疑う。

そして、一つだけ壊された足かせを発見する・・・

 

赤ん坊を連れて逃げるヴァンと、病の謎を解くために彼を追うホッサル。

この二人の行き着く先は…?

 

作り込まれた世界

 

まずこの物語を「ファンタジー」だと思って、あるいは「児童文学」だと思って読み始めた人は必ずびっくりするでしょう。

この作り込まれた世界に。

舞台こそ架空の国ですが、

いざページを捲ってみると描かれているテーマは、政治と医療サスペンス

支配国と支配された国。

国に翻弄された人々の悲しみ。

国から追われる主人公。

広がる感染症を食い止めようとする若き医者。

そしてこれらを舞台にしている世界は架空のもの。

著者の頭の中はいったいどうなっているんでしょう。

この作品のジャンルを一言で「ファンタジー」というには抵抗があります。

何でしょうか、「ファンタジー社会派サスペンス」?(センスないな!)

 

ファンタジーというよりか、むしろリアル

 

この作品に出てくる世界。

ファンタジーですけど、むしろとってもリアル。

この作品は暗に、今の世界情勢を表現しているのではと思いました。

読みながら、ISのことを考えたり…

とても考えさせてくれる作品でした。

2015年の本屋大賞に選ばれた訳がよく分かりました。

「今」こそ読んでほしい作品です。

 

 おわりに

 

今日は、上橋菜穂子の『鹿の王』を紹介しました。

上・下の長編ですが、読んでよかったなと思える作品ですのでぜひ挑戦してみて下さい。

ファンタジーが苦手な方でも読める作品だと思います。

 

 

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