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元図書館司書の読書日記。不定期更新。

赤と青とエスキース 青山美智子 【2022年本屋大賞ノミネート】 

赤と青とエスキース

 

 お久しぶりです。なんと5年ぶりの更新です。

この5年間バタバタしていました。図書館司書の資格を取って働いたり、

妊娠、出産、育児とてんこ盛りでした。子も幼稚園に行くようになり、

ようやく最近自分の時間を作れるようになりました。

また読んだ本の感想なんかを不定期更新でゆる~くブログに書いていこうかなと。

ただの読書日記ですが、お時間持て余しているようでしたらお付き合いください。

 

本屋大賞とは

 

4月といえば、本屋大賞の発表の時期。

本屋大賞とは、全国の書店員さん「今一番売りたい本」を選ぶ

というコンセプトの文学賞です。

いわゆる現場の生の声なので、本屋大賞に選ばれる(ノミネートされる)本は、

個人的に間違いなく面白いと思っています。

司書として働いていた時は本屋大賞の発表の時期になると、

ノミネート作品の問い合わせや予約が急増するので毎年注視していました。

その影響で、なんだかんだ毎年今年はどうかなぁとチェックしてしまいます。

今年は2022年4月6日の午後3時に発表だそうです。(今日やん!)

 

※追記(2022.4.12)

惜しくも2位でしたね!大賞は逢坂冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』でした。

第二次世界大戦での独ソ戦で実在した女性狙撃兵たちの話だそうです。

世相を反映するような結果だと感じます。この作品も読んでみたいと思います。

 

赤と青のエスキース 感想

 

前置き長くなりましたが、今年のノミネート作品から一冊選んで読んでみました。

なんだかさわやかな本が読みたいなと思って、

青山美智子さんの『赤と青のエスキース』を選びました。

 
結論から言うと、面白い。

オーストラリアの若手画家が描いた一枚のエスキースを巡る5つの連作短編。

ちなみにエスキースとは絵画の下描きのことだそうです。(知らなかった…)

それぞれの話はすべて愛にまつわる物語。

エピローグまで読むと物語の中に散りばめられていた仕掛けに気付くという…

憎いことするね、君!という気分になれます。

伏線が回収されるとどうしてあんなに気持ちいいのでしょう。

読後、とてもあたたかい気持ちになれる本でした。

私は二章の『東京タワーとアーツ・センター』が好き。

気になる方はぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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