inumimiblog

元図書館司書の読書日記。不定期更新。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【備忘録】 6月購入本。 BRUTUSと図鑑

こんにちは! 今日は月末ということで、6月に買った本を公開します~。 備忘録のために毎月記事にするって4月に宣言してたはずなのですが、 5月はそんなことすっかり忘れて書いていません。 もうなんでもすぐ忘れる。最近物忘れが酷いな~。 というわけで、…

不穏な世界へようこそ!第27回山本周五郎賞受賞作品 『満願』 米澤穂信

こんにちは! 今日はミステリの短編集を紹介します! 第27回山本周五郎賞、2015年の「このミステリーがすごい!」第一位に輝いた作品です。 満願 / 米澤穂信 (新潮社) あらすじ 人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは―。驚愕の結末で唸らせる表…

【雑誌】読書好きのあなたへオススメの本特集!BRUTUS 特別編集 合本 読書入門 2016年6月15日発売号

こんにちは! 今日はつい先日、本屋パトをしていてついつい買ってしまった、 BRUTUSの読書入門特集がすごく面白かったので紹介します。 BRUTUS 特別編集 合本 読書入門 (マガジンハウス) 特集内容 読書入門。 この本があれば、人生だいたい大丈夫。 夢中の…

シリアスなテーマを軽快なタッチで描く 『重力ピエロ』 伊坂幸太郎

こんにちは! 今日は読書感想を書きます! 安定の面白さ、伊坂幸太郎の作品です。 何気にこのブログで初登場です。 重力ピエロ / 伊坂幸太郎 (新潮社) あらすじ 兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その…

今年の読書目標を公開します

こんにちは! みなさん、読書目標って立てていますか? 1年間の読書量について みなさん、一年にどれくらい読書をしますか? 私は大体平均で40~50冊です。 本が好きな割には少ない冊数です。 学生時代はもっと読んでいたと思うのですが、 仕事をするように…

ゼロ!リセットの半年間

こんにちは! 今日は日曜日♪ということで、今週もよもやま話を… と思っていたら、面白いお題が出ていたことを思い出しました。 今週のお題「2016上半期」 というわけで、この半年あっという間でした。 あっという間の割にはいろいろ生活に変化があったので時…

【漫画】週末一気読み!上・下2巻で完結する漫画 『百万畳ラビリンス』 たかみち

こんにちは! 雨だから外に遊びに行きたくないなというあなたに… 今日は週末に一気読みできる、上・下2巻で完結する漫画を紹介します! 百万畳ラビリンス / たかみち (少年画報社) あらすじ 人と関わるのが苦手な礼香はゲーム会社でバグ探しのアルバイトを…

【後編】ハルキストではないが彼の作品は「悪くない」。『羊をめぐる冒険』 村上春樹

こんにちは! 今日は前回の記事で書ききれなかった本題の『羊をめぐる冒険』の読書感想を書きます! 前編はコチラ☟ inumimilog.hatenablog.com 羊をめぐる冒険 / 村上春樹 (講談社) あらすじ あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行っ…

【前編】ハルキストではないが彼の作品は「悪くない」。『羊をめぐる冒険 』 村上春樹 

こんにちは! 今日は好き派と嫌い派、なぜか両極端に分かれる村上春樹作品を紹介します。 羊をめぐる冒険 / 村上春樹 (講談社) あらすじ あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデル…

子供の時に読みたかった!子供の本棚に入れておきたい名作 『トムは真夜中の庭で』 フィリパ・ピアス 

こんにちは! 今日は子供の本棚に入れておきたい名作(海外編)シリーズ第2弾です! 勝手にシリーズ化してみました。 10冊くらい紹介できたら、そのうちまとめ記事を書きたいな~ 第一弾はコチラ↓ inumimilog.hatenablog.com トムは真夜中の庭で / フィリ…

大どんでん返しが好きなあなたに!『イニシエーション・ラブ 』 乾くるみ 

こんにちは! 毎日繰り返される退屈な日々にマンネリ気味のあなたにピッタリな、 刺激的な一冊を紹介します。 イニシエーション・ラブ / 乾くるみ (文春文庫) あらすじ 僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美…

夏休みに読みたい名作 『海になみだはいらない』 灰谷健次郎 

こんにちは! 今日は久しぶりに児童文学を紹介します。 ちょっと気が早いですが、夏休みに読みたい名作です。 海になみだはいらない / 灰谷健次郎 (角川文庫) あらすじ 海が好きな島の少年章太と都会から来た少女佳与。それぞれ悩みを抱えながらもたくまし…

幻想世界に酔いしれる 『太陽の庭』 宮木あや子 

こんにちは! 今日は読み手を別世界に連れて行ってくれる本を紹介します。 太陽の庭 / 宮木あや子 (集英社文庫) あらすじ 一般人には存在を知られず、政財界からは「神」と崇められている、永代院。地図に載らない広大な屋敷に、当主の由継を中心に、複数…

本とコーヒー

こんにちは! みなさん、日曜日の昼下がりどうお過ごしですか~? 日曜日ということで、今週も読書感想以外のコトを書いていきたいなと思います。 本を読むときのお供って何ですか? いろいろあると思いますが、私は断然コーヒーです。 そしてそこにチョコレ…

「死」と向き合う 『キッチン』 吉本ばなな 

こんにちは! 今日はあの不朽の名作を紹介します。 キッチン / 吉本ばなな (新潮文庫) あらすじ 私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う―祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ、人が死ぬことそして生…

大正時代の美しき歌人に学ぶ 『白蓮れんれん』 林真理子 

こんにちは! めざましの『きょうのわんこ』→チャンネル変えて『とと姉ちゃん』が習慣化してきている今日このごろ。 この間本屋に行ったら、『とと姉ちゃん』の影響なのか。 『暮しの手帖』が目立つ場所に平積みされているのを見ました。 最近の朝ドラは、昔…

11人いる! / 萩尾望都 SF的クローズド・サークル

こんにちは! 今日はなんだか重たい空ですね~ ようやく梅雨らしくなってきたのか? 最近、萩尾望都さんの『ポーの一族』の続編が発表されて話題になっていました。 もちろん萩尾望都という名前は知っているのですが、世代的にはかなり上でリアルタイムでは…

蝉しぐれ / 藤沢周平 美しい情景に心が洗われる

こんにちは! 今日はこのブログで初めて、時代小説を紹介したいと思います。 梅雨のじめじめした気分を吹き飛ばしてくれる清々しい小説です。 蝉しぐれ / 藤沢周平 (文春文庫) あらすじ 朝、川のほとりで蛇に咬まれた隣家の娘をすくう場面からはじまるこの…

ドミノ / 恩田陸 東京駅が舞台のドタバタ群像劇!

こんにちは! 日本の交通の要、東京駅。 東京に住んでいる人以外でも、利用したことがある人は多いのではないでしょうか? 私も何回も利用しています。 東京駅っていつも利用するエリアが決まっているので、正直どれだけの規模があるのか全然分かりません。 …

ルーヴルの名画はなぜこんなに面白いのか / 井出洋一郎 名作絵画に秘められた謎に迫る

こんにちは! ちょっと前に上野の東京都美術館で開催された伊東若冲展が話題になっていましたね。 連日行列なんてニュースで報道されていました。 私も関東圏在住だったら絶対行ったんですけど… 芸術に造詣が深い訳でもないのですが、 美術館や博物館とか割…

あなたはドッグイア派?それともふせん派?(※紙の本の場合)

こんにちは! 今日は日曜日なので、読書感想以外のよもやま話を書こうかと思います。 突然ですが、本を読んでいて気になるページがあって後で読み返そう、 後で参考にしようと思ったとき、どうしますか? 人によっていろいろな方法があるとは思いますが、 大…

王国の子 / びっけ 週末は16世紀の英国にタイムスリップ

こんにちは! みなさん週末いかがお過ごしですか? 我が家は絶賛節約モード中なのでお金がかからない遊びを開拓中です! 何かオススメの節約遊びがあればぜひ教えてほしいです。 アウトドア系で!(平日インドアなので週末は外に出ないとやばい。ほんとやば…

きいろいゾウ / 西加奈子 夫婦喧嘩したらこれを読んで!

こんにちは。 夫婦喧嘩は犬も食わない というように、夫婦にはそれぞれ他人には分からない夫婦の事情があったりします。 かといって、お互い意地になって長引かせてもしんどいですよね。 そんな時は今日紹介するこの本を読めば、 パートナーと仲直りしたくな…

人間失格 / 太宰治 直接心臓に触れられているかのような感覚

こんにちは! 今日はあまりにも有名な一冊をご紹介します。 あまりにも有名だし、紹介しなくてもみんな知っているとは思いますが、 私の思春期に絶大な影響を与えてくれた一冊なので… 読書感想文として読んで頂けたらこれ幸い!なスタンスで書きます。 人間…

誰も教えてくれないお金の話 / うだひろえ 漫画だけれど侮れない

こんにちは! 最近、本屋パトをしているとついついお金関係の特集雑誌を手に取ってしまいます。 2月末で退職し、3月から働き方を模索して(いるふり)をして早3か月強。 現在は夫の収入のみで生活している我が家にとっては、 「お金」の問題は無視できないテ…

十角館の殺人 / 綾辻行人 「そして誰もいなくなった」のオマージュ

こんにちは! 今日は前回に引き続きミステリの紹介です。 前回の記事で、「そして誰もいなくなった」を紹介した際、 この本の後にぜひ読んでほしいとオススメした本を紹介します。 前回の記事はコチラ inumimilog.hatenablog.com 十角館の殺人 / 綾辻行人 (…

そして誰もいなくなった / アガサ・クリスティー ミステリ入門に最適の一冊

こんにちは! みなさん、ミステリって普段読みますか? 私は大好きです。ドロドロならドロドロなほど好きなタイプです。 (昔からの因習が根強く残った村で起こる殺人事件とか…時代設定が昭和初期~戦後くらいだと尚良し。) と、 私の好みは置いといて… も…

はてしない物語 / ミヒャエル・エンデ 本棚に入れておきたい1冊

こんにちは♪ どこか違う世界に行ってみたいと思ったことはありますか? 今まで経験したことがないような冒険をしてみたいと思ったことは? 今日はそんな疑似体験ができる児童文学を紹介します。 はてしない物語 / ミヒャエル・エンデ (岩波少年文庫) あら…

高台家の人々 / 森本梢子 妄想力は人生を切り開く?

こんにちは♪ 突然ですが、みなさん普段妄想していますか? 私は比較的している方だと思われます! 自分で言うとちょっと気持ち悪いですね… 今日は妄想系女子が主人公のぷぷぷと笑える少女漫画を紹介します。 高台家の人々 / 森本梢子 (集英社) あらすじ 妄…

痴人の愛 / 谷崎潤一郎 ナオミは悪女なのか?

ご無沙汰です! 今日から6月スタートですね。 今月は「更新の頻度を上げる」を目標に精進します! 先月は読書量もかなり低かったので、今月は10冊くらい読みたいな。 さてさて今日は大正末期の作品を紹介します。 いわゆる悪女ものです。 痴人の愛 / 谷崎潤…

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