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元図書館司書の読書日記。不定期更新。

ドミノ / 恩田陸 東京駅が舞台のドタバタ群像劇!

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こんにちは!

日本の交通の要、東京駅。

東京に住んでいる人以外でも、利用したことがある人は多いのではないでしょうか?

私も何回も利用しています。

東京駅っていつも利用するエリアが決まっているので、正直どれだけの規模があるのか全然分かりません。

どうやら東京ドーム約3.6個分の面積があるそうなので、相当広いんだなということはわかるのですが…

今日はそんな東京駅を舞台にした、ドタバタ群像劇を紹介します!

 

ドミノ / 恩田陸 (角川文庫)

 

ドミノ (角川文庫)

 

あらすじ

 

一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット、もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく!抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作! 『ドミノ』恩田陸 より引用 

 

感想

 

ついに恩田陸さんの小説を紹介する日が来ました!

実は私、恩田陸さんの作品はほぼコンプリートしているほどの恩田フリーク。

我が家の本棚&実家の本棚に彼女の本がたくさん並んでいます。

恩田陸さんはミステリ作家として有名ですが、今日紹介するこの『ドミノ』はコメディ群像劇です!

とにかく明るくて楽しいスピード感のある作品です。

群像劇といえば、三谷幸喜監督の映画作品が有名ですが、イメージとしてはまさにそんなかんじ。

 

群像劇ということで、登場人物はなんと27人と1匹(!?)です。

え~?そんなに覚えられないよ!というあなた、大丈夫です!

ちゃんと全員のプロフィールが冒頭に用意されています!

しかも一言付き。さすが恩田先生。

 

この27人と1匹が、東京駅を舞台に、それぞれの目的(ラスト)に向けて、

縦横無尽に走り回る。

そして、この物語には伏線に次ぐ伏線が張り巡されていて、

ラストに向かってすべての糸が回収されていくわけです。

最後はもう本当にドミノ倒しのような勢いです。

まさにタイトル通り。

 

ちなみに私が好きな登場人物は、俳句のオフ会の為に地方からやってきた来たおじいちゃんです。

彼は待ち合わせ場所の動輪の輪が分からなくて迷子になっちゃうんです。

私も迷子になったことがあるので激しく感情移入しました。

東京駅を普段利用している人だと、ああここね!って分かるので更に面白いのではないでしょうか。

 

この私のお気に入りのおじいちゃんも含め、老若男女+1匹が入り乱れて、

東京駅の各所でそれぞれすれ違って…さあ、いったいどうなる?!

とたぶん読み始めたら止まらないと思います。

通勤中の電車とか、寝る前に読むのはちょっと危険です。

気づいたら駅過ぎてたり、新聞配達のバイクの音がしているかも。

ぜひ一気読みしてほしい作品です。

 

それにしても恩田陸さんは天才だと思います。

頭の中、一体どうなっているんでしょう?

 

最近ストレスたまっている人、読後の爽快感がすごいのでオススメです!

 

あとこの作品を読むと、東京駅に行きたくなるんですよね。

東京駅に行く予定のある方、ちょっと変わった旅本としてもオススメです!

ぜひ読んでみてください。

 

今日は、恩田さんのミステリ以外の小説を紹介しましたが、

今後はちょくちょくほかのミステリ作品も紹介していきたいと思っています!

では、またあした~

 

 

ドミノ (角川文庫)

ドミノ (角川文庫)

 

 

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